ロレックス デイトジャストとは?投資対象としての魅力を解説
昔からロングセラーとして世界的に愛されている腕時計ブランド「ロレックス」。その中でも「デイトジャスト」は高級感のあるデザインや機能性の高さから、富裕層をはじめ多くの方から人気を集めています。この記事ではロレックスの王道と言われるデイトジャストはどんな特徴があるのか、投資対象としてどんな魅力があるのかをご紹介します。
※金額は2022年8月執筆時点のもの
デイトジャストの魅力
デイトジャストは1945年に誕生した「3時位置の小窓に日付を表示する初の自動巻防水クロノメーター腕時計」です。水滴などが付いても心配する必要はなく、毎日ゼンマイを巻かなくてもいい。日付は一目見れば分かるという、実用性を持った腕時計です。70年以上経った今でも販売されており、ロングセラーモデルとして多くの方から愛されています。
デイトジャストにはモデルネームの通り「デイジャスト機構」が搭載されています。デイトジャスト機構とは「0時になると日付が瞬時に変わる機能」のこと。午前0時に向かってゆっくり日付が変わる日付表示機能から、瞬時に日付が変わる日付表示機能へと進化していきました。
「オイスターケース(防水機構)」「パーペチュアル(自動巻き機構)」に続く三大発明としてロレックスの中でも技術が詰まった究極の時計とされています。
普遍的なデザイン
デイトジャストが1945年に発売されて以来、ロングセラーとして70年以上経った現在でも販売されている要因として「普遍的なデザイン」があります。
ロレックスは「金属ブレスレットを中心としたデザインモデル」が特徴的な腕時計です。その中でもデイトジャストは実用性に加え、ジュビリーブレスを与えたことで「エレガントさも併せ持ったデザイン」へと仕上げられました。
歴代合計では数え切れないほどのバリエーションが存在しますが、一度産み出されたモデルは大きく変わることなく継続されています。
豊富なバリエーション
デイトジャストは実用性や普遍的なデザインだけでは収まらず「バリエーションが豊富」な点も魅力です。普遍的なデザインを定番としながら、さまざまな派生モデルが存在しています。当初は金素材のモデルで作られていましたが、現在はステンレス製モデルの製品も人気を誇っています。
デイトジャストのケースサイズは26mm、28mm、31mm、36mm、41mmから選択可能。発売当初は36mmケースが基本モデルとされていましたが、その後レディースサイズの26mmや28mm、男女兼用の31mm、メンズサイズの41mmなど自分に合うサイズも選べるようになりました。
また、時代が進むにつれて文字盤のカラーやベゼルの装飾、ブレスレットなどさまざまなバリエーションで作られた製品が登場し、基本デザインを軸にしながら自分好みのモデルが選べます。
デイトジャストの選び方
これまで、デイトジャストの魅力やデザイン、バリエーションなどをご紹介してきましたが、いざ選ぶとなると迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、デイトジャストを選ぶ上で重要な観点を踏まえながらおすすめの選び方をご紹介します。購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
サイズで選ぶ
腕時計を選ぶ上でまず大事になるのがサイズです。ここで言うサイズとは「フェイス」「ケース」といった本体の大きさを指します。
現在用意されているメンズサイズは41mmの「デイトジャスト41」、36mmの「デイトジャスト36」、ボーイズサイズ(31mm)の「デイトジャスト31」。デイトジャスト41は2009年に販売開始された新しいモデルで、デイトジャスト36mmの上位機種「デイトジャストⅡ」として誕生しました。定番のスポーツモデルより若干大きめで、存在感のあるフォルムが魅力です。
現行モデルでの販売はされていませんが、26mmと28mmのサイズもあります。どちらもレディースサイズとして、女性の方におすすめです。
素材で選ぶ
デイトジャストは素材のバリエーションが豊富で、自分の好みに近いものを選ぶことが可能です。選べる素材として、ステンレススチール製やステンレススチールとゴールドのコンビ、プラチナ、オール金無垢などがあります。
ステンレススチール製は「904Lステンレススチール」で製造された素材をもとに作られたデイトジャスト。耐蝕性に優れ、バリエーションの中でも特別なものとして認知されています。
また「ステンレススチールとゴールドのコンビ」や「プラチナ」、「オール金無垢」はエレガントな印象を与え、存在感を際立たせるには最適な素材。見た目に華やかさがほしい方におすすめです。
素材のなかでも人気が上がっているのは「ステンレススチール製」のデイトジャスト。コンビやオール金無垢ほどの存在感はありませんが、どの場面でも遜色なく使える汎用性が人気の要因となっています。
文字盤で選ぶ
文字盤もカラーや材質の種類が豊富で、自分好みのデザインを選べます。カラーは黒、白、金、銀、青など多彩で、グラデーション柄やツートン柄などの複合カラーなどさまざま。またコンピューター、ピラミッド、サンビームなどの装飾が施された文字盤も存在します。
装飾では天然石やジェダイト、シェルなど宝飾セッティングされたものも選べます。バリエーションが豊富なので、さまざまな色や材質が組み合わせられた製品が選べるのもデイトジャストの強みです。
デイトジャストの人気の現行モデル
70年以上も愛され続けているデイトジャストですが、今やバリエーションも豊富でさまざまな組み合わせがなされています。
では、デイトジャストの中で人気の現行モデルをご紹介します。
デイトジャスト 126300
デイトジャスト126300は、2018年に誕生した現行モデルの製品で最も人気を誇るモデルです。
14件の特許技術が盛り込まれた最新世代の自社製造新ムーブメント「Cal.3235」が搭載されており、快適なジュビリーブレスやサンレイ仕上げのブルーダイアルなども選べます。デザインはスポーティーながらも高級感を漂わせるスムースベゼルを採用。
どのモデルも人気で相場の高騰も進んでいますが、特に顕著なのが青・ダークロジウム・黒文字盤です。それぞれのオイスターブレスレット搭載機は定価874,500円のところ、青・ダークロジウム・黒文字盤は約120万円超えと値上がりが進んでいます。
デイトジャスト 126334
デイトジャスト 126334も2018年に誕生した現行モデルで、デイトジャスト126300と同じ新型ムーブメント「Cal.3235」が搭載されています。70時間の「ロングパワーリザーブ」も備え、実用性の高さもピカイチです。
デイトジャスト126300より定価が高く取引価格も上昇。流通量も限られていて高値で取引されています。文字盤のバリエーションとしてブラック、シルバー、グレー、ブルーなどカラーリングが豊富。2022年新作として発表された「ミントグリーン」は美しさ・個性が光る文字盤であることから、発売直後より買取価格が高騰しました。
デイトジャスト 126200
デイトジャスト126200はSSモデルとして2019年に発売され、最新世代のムーブメント「Cal.3235」が搭載されたモデルです。
新しい脱進機“クロナジー・エスケープメント”を使用し、パワーリザーブは先代のデイトジャスト 116200の48時間から70時間へと大幅に進化を遂げています。ブルーの文字盤は落ち着きがあり、エレガントなジュビリーブレスなどデザインも魅力です。
ビジネスシーンで人気を誇るブラック文字盤は、オイスターブレスレットタイプとジュビリーブレスレットタイプのどちらも定価を超える取引が行われています。
反対に、ホワイト文字盤のモデルはまだ価格が落ち着いており、できる限り安く取引したい方は今がチャンスです。
デイトジャスト 126333
デイトジャスト126333は、2016年から販売されたステンレススチールとイエローゴールドのコンビモデルです。フルーテッドベゼル、ブレスレットセンターピース、リューズなどに「イエローゴールド」をチョイスしたことで華のあるデザインに仕上がっています。
文字盤カラーはグレーとシャンパンが人気で、ブラックも定番カラーとしてよく売れています。また、誕生してから6年が経過していますが相場高騰は続いており、人気はまったく落ちていません。
投資対象としてのデイトジャストの魅力
多くのモデルで相場高騰が続いているデイトジャストですが、実は投資対象としても人気のある製品です。
では、なぜデイトジャストは投資対象としても人気があるのかについてご紹介します。
他のモデルに比べて安定した価値を保っている
デイトジャストの相場は高値で安定しており、その要因としてロレックスのデザインは流行に左右されないことが大きく影響しています。他のモデルでは新型コロナウイルスやウクライナ危機の影響で一時的な値下がりがありました。しかし、デイトジャストは安定して少しずつ値上がりしてきています。
また、近年はデイトナなどのスポーツモデルが相場高騰しており、購入するにもある程度お金が必要となってきました。しかし、デイトジャストは一部の文字盤を除いては定価を大幅に超えるような値上がりはなく購入しやすいため、投資対象としての人気につながっています。
普遍的なデザインと安定した人気
スポーツロレックスは大変人気があるため、デイトジャストは人気がないように見られがちです。
しかし全体的に見ると、どのロレックスモデルよりもデイトジャストがよく売れています。デイトジャストは長い間販売されているため所有率も高く、それが長く続いている状態です。
カラーや素材など豊富なバリエーションはありますが、基本デザインは販売された当初から大きなモデルチェンジはありませんでした。オリジナルからデザインを変えていないからこそ、今でも絶大な人気につながっているのです。
これによって、時代や流行などで価値が大きく変動しにくくなっています。
スポーツモデルに比べ低価格
デイトジャストはスポーツモデルに比べ低価格なのも人気の一つです。
スポーツロレックスを買うには100万円以上は用意しておきたいところですが、デイトジャストなら中古で100万円以下のものがある程度存在します。低年式であれば70万円台で購入できる製品もあり、種類によっては50万円程度で購入できるものまであります。
ここまで安くなっていれば、投資のみならず実用目的での購入も魅力的です。ビジネススーツ、カジュアルなジャケパンなどあらゆるシーンで使える汎用性も強みです。
金を素材としたモデルは高騰する可能性も
近年、金の相場が高騰しており、それに付随して金を素材としたデイトジャストの価値も上昇する可能性があります。金価格が上昇すると金素材で作られた時計製品の並行相場が上がり、比例して買取相場も上がる傾向です。
今後も金の国際価格が上昇するとなれば、金素材を使ったデイトジャストの値上がりが起こる可能性はあります。近年のコロナ禍では、中国をはじめアジアを中心に早い段階で経済活動が再開され、金の取引も増えてきています。
このような背景からも、今後も金の相場が上昇し、金製デイトジャストの価値が上がっていくことが予想されます。また金製デイトジャストの需要が高まり、その結果相場も上がる可能性も大いに期待できるでしょう。
まとめ
普遍的なデザインをもとに、さまざまな素材や色を組み合わせたバリエーションがデイトジャストの魅力です。
販売後70年の間で情勢は変わり続け、バブルやリーマンショック、コロナ禍、ウクライナ危機などあらゆる経済的な波がありました。しかし、世の情勢に左右されないデイトジャストは今後も人気を維持していくことでしょう。
デイトジャストの購入を検討されている方は実用・投資の両方を念頭に、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。