ロレックス ヨットマスターの魅力とは?系譜や相場を解説

    2023.01.27

    ロレックスには人気の高い代表モデルが複数ありますが、ヨットマスターも人気モデルの1つです。名前から想像できるように、ヨットスポーツ向けのスポーツモデルとして登場しましたが、特徴的なデザインから人気で高額の取引がされています。この記事ではロレックスのヨットマスターについての特徴や相場感について解説していきます。
    ※金額は2022年8月執筆時点のもの

    ヨットマスターの魅力

    ヨットマスターは1992年にスイスのバーゼルでロレックスが発表したモデルです。スポーツラインでありながらイエローゴールド製で、これまでのスポーツロレックスとは一線を画すくらいの華やかなデザインが特徴的でした。

    ヨットマスターはサブマリーナと同じく「回転ベゼル」を搭載していますが、この製品は両方向回転式で特徴的な意匠。デザインもエンボス加工がなされた独特なものとなっています。

    現行モデルでは耐磁性や耐衝撃性、メンテナンス性ともにハイスペックなムーブメントを搭載。また、ロレックスのスポーツラインで唯一メンズ・ボーイズ・レディースの3展開を実施していたことから、ペアウォッチとしても人気があります。

    ヨットマスターの素材

    ヨットマスターはオールステンレスモデルを採用せず、発売当初はオール金無垢のみで製造されていました。現在は「ロレジウム」「ロレゾール」「オイスターフレックスブレスレット」と独特の素材を使用しています。

    では、これらの素材について詳しく解説します。

    ロレジウム

    ロレジウムはロレックスの造語で「ロレックス+ステンレススチール+プラチナ」のことを指します。ヨットマスターのみに採用されている組み合わせで、1999年に発表されました。

    ケースとブレスレットには実用性を求めたステンレススチールを、ベゼルディスク・文字盤にはプラチナを採用しています。スポーツウォッチには見えない重厚さで存在感があり、ロレジウムモデルが発売されてからヨットマスターは人気となりました。

    文字盤のカラーリングに関して、1999年の発売当初は文字盤にプラチナを使用したシルバーカラーがラインナップされました。2012年にはヨットマスターのモデルチェンジが実施されると同時にブルーカラーが追加されています。

    ダークロジウム

    2016年にロレジウムの新バージョンとしてダークロジウムが販売されました。シルバーと同じ素材を使っていますが、黒い文字盤にプラチナとそのほかの素材を独自配合したカラーリングが加わったことで、エレガントさの強いヨットマスターにクールさ、モダンさも出てきて人気になりました。

    以降、ダークロジウム文字盤はデイトジャストやオイスターパーペチュアルにも採用され、他のカラーと比べて高い人気を誇っています。

    ロレゾール

    ロレゾールはロレジウムと同じくロレックスの造語で「ロレックス+SS+ゴールド」のことを指します。デイトナやGMTマスターⅡなどにも採用されていますが、ステンレスにアクセントとして織り込まれたゴールドがヨットマスターの魅力です。

    ロレゾールは、2015年までイエローゴールドとのコンビを指すワードでしたが、2016年よりロレックスが開発した独自の金「エバーローズゴールド」がヨットマスターで採用されました。

    数あるゴールドの中でも人気のあるピンクゴールドは、混ぜられた金属の経年によって変色することがあります。このような変色を抑えるべく、水による変色に強い素材のエバーローズゴールドが作られました。

    オイスターフレックスブレスレット

    オイスターフレックスブレスレットはヨットマスター第六世代として2015年に発表されました。ロレックス初のラバーベルトがヨットマスターに採用され、ラバーもロレックスが開発・特許取得した素材が使われています。

    ブラックエラストマーでコーティングしたことで、メタルブレスレット並みの堅牢性、防水性が確保できています。

    ベルトの内側には手首にフィットするように、特許を取得した「縦方向クッションシステム」をセット。着用した時の硬さや痒さが克服されました。快適で美観に優れたオイスターフレックスブレスレットは、ロレックスが実用時計の追求に徹して作られた素材です。

    ヨットマスターⅡとは

    ヨットマスターⅡは2007年に誕生した、ヨットレースに特化したスポーツモデルです。このモデルにはカウントダウン機能「レガッタ・クロノグラフ」が搭載。1分から最大10分のカウントダウン計測機能が使える時計となっています。

    カウントダウンを可能としている「リングコマンドベゼル」には、高い耐傷性・耐蝕性を持つセラミック素材を採用。また、キャリバー4161も搭載されており、パワーリザーブがおよそ72時間と利便性にも優れています。

    ヨットマスターの定価

    ヨットマスターはクルージングを楽しみたい富裕層向けのモデルで、オールステンレスモデルがなくプラチナを使用しているため、定価は高めに設定されています。
    商品名/型番 素材 ダイアル 定価
    ヨットマスター42 226659 ホワイトゴールド ブラック 3,286,800円
    ヨットマスター40 126622 ステンレススールチ×プラチナ ブルー 1,364,000円
    ヨットマスター40 126622 ステンレススチール×プラチナ ダークロジウム 1,364,000円
    ヨットマスター40 126621 ステンレススチール×エバーローズゴールド ブラック 1,655,500円
    ヨットマスター40 126621 ステンレススチール×エバーローズゴールド チョコレートブラウン 1,655,500円
    ヨットマスター40 126655 エバーローズゴールド ブラック 3,111,900円
    ヨットマスター40 116622 ステンレススチール×プラチナ ブルー 1,188,000円
    ヨットマスター40 116622 ステンレススチール×プラチナ ダークロジウム 1,188,000円
    ヨットマスター40 116621 ステンレススチール×エバーローズゴールド ブラック 1,447,200円
    ヨットマスター40 116621 ステンレススチール×エバーローズゴールド チョコレートブラウン 1,447,200円
    ヨットマスター40 116655 エバーローズゴールド ブラック 2,618,000円
    ヨットマスター37 268622 ステンレススチール×プラチナ ダークロジウム 1,282,600円
    ヨットマスター37 268621 ステンレススチール×エバーローズゴールド ブラック 1,503,700円
    ヨットマスター37 268621 ステンレススチール×エバーローズゴールド チョコレートブラウン 1,503,700円
    ヨットマスター37 268655 エバーローズゴールド ブラック 2,645,500円
    表の通り、2022年のヨットマスター定価はおよそ120万~330万円の間を推移しています。ステンレススチールと組み合わせたモデルが比較的安く、エバーローズゴールド製のモデルは高めです。

    ヨットマスターの系譜と相場

    ヨットマスターはステンレススチールのコンビやオール金無垢などのモデルがあり、モデルによって搭載ムーブメントも異なります。

    では、ヨットマスターの系譜と相場をご紹介します。

    「ヨットマスター 16628」の特徴と相場

    ヨットマスター16628は、1992年にリリースされた初代のヨットマスターです。スポーツロレックスとしては異例のオール金無垢で、唯一レディース・ボーイズサイズがラインナップされました。

    文字盤のラインナップとして、ホワイト、ブルー、グレー、シャンパンがあり、現在までモデルチェンジはなくそのままのモデルで販売されています。

    ゴールド製のため相場は350万円前後と高めですが、経年変化に強く価値が落ちにくいのも魅力です。

    「ヨットマスター 68623」の特徴と相場

    ヨットマスター68623は、1997年に2代目として発売されたロレゾールモデルです。ムーブメントはレディースデイトジャストなどに搭載されていたCal.2135が採用されています。

    およそ2年でモデルチェンジとなり流通量は少なめです。しかし、ステンレススチールとのコンビで製造されたモデルのため、中古相場は100万円前後とオール金無垢より価格が抑えられています。

    「ヨットマスター 16622」の特徴と相場

    ヨットマスター16622は、3代目として1999年に発売されたロレジウムモデルです。ベゼルと文字盤にプラチナを使用しており、シンプルの中にも高級感を感じさせます。

    10年以上に渡って製造されてきましたが、人気は衰えず中古でも130万円前後で取引されており、値崩れしにくいのが魅力です。

    また現行モデルよりも安く購入できることから、安く購入したい方や初めてロレックスを買う方におすすめです。

    「ヨットマスター 16623」の特徴と相場

    ヨットマスター16623は、2004年に4代目として発売されたロレゾールモデルです。ホワイト、グレー、ブルー、イエローゴールドといった多彩なカラーも楽しめるものでした。

    需要は下がらず比較的高値で価格推移しており、年式で違いはありますが140万~180万円台で取引されています。

    「ヨットマスター 116622」の特徴と相場

    ヨットマスター116622は、2012年に5代目として発売されたロレジウムモデルです。先代モデルの16622とは仕様が異なる「ブルー・パラクロム・ヒゲゼンマイ」のムーブメントを採用。この仕様はロレックスの独自技術によって作られ、従来の十倍も高い耐磁性、耐衝撃性を実現させました。

    また、夜光塗料がクロマライトに移行し、従来のスーパールミノバよりも2倍の8時間発光が可能。さらに、従来はシルバーカラーのみでしたが、このモデルからブルーとダークロジウムが追加されました。

    相場としてはダークロジウム文字盤が190万円台~、ブルー文字盤が170万円台~、シルバー文字盤が150万円台~で取引されています。

    「ヨットマスター 116655」の特徴と相場

    ヨットマスター116655は2015年に6代目として発売されたモデルです。ロレックス初のラバーストラップ、独自素材のエバーローズゴールドで人気を集めていました。

    長い間市場で見かけないほど品薄気味で、購入するのに一苦労かかるモデルです。現在の相場は軽く400万円を超えており、定価よりも100万円以上も高くなっています。

    「ヨットマスター 116621」の特徴と相場

    ヨットマスター116621は、2016年に7代目として発売されたロレゾールモデルで、エバーローズゴールドが採用されたことから話題になりました。

    翌年の2017年にはブラック文字盤が追加され、より落ち着きのあるデザインになっています。平均相場は230万円前後で、スポーツ、アフターファイブ、パーティーなどにもおすすめです。

    「ヨットマスター 126621」の特徴と相場

    ヨットマスター126621はリニューアル版として2019年に製造されたモデルです。デザインは変わらないものの、搭載されているムーブメントがCal.3135からCal.3235へ変更されています。

    ムーブメントが変わったことで従来品より耐衝撃性と耐磁性がアップ。パワーリザーブも48時間から70時間に延長されました。相場は260万円前後となっています。

    「ヨットマスター 126622」の特徴と相場

    ヨットマスター126622は、先述の126621と同じく2019年に製造された新型ヨットマスターです。126622以降はシルバー文字盤が生産終了となり、ダークロジウムまたはブルー文字盤の2種類となりました。

    ロレックスロゴの王冠マークデザインが追加され、116622モデルとの違いを見分けるポイントともなります。相場は平均して230万円台で取引されています。

    「ヨットマスター 126655」の特徴と相場

    ヨットマスター126655は、ロレックス主流の40mm径タイプの新作として2019年に発表されたモデルです。前作と外観の違いはあまり見られませんが、次世代ムーブメントの「Cal.3235」が搭載され、機能面が上がりました。

    価格相場はブラックの文字盤が500万円台、パヴェダイヤモンド入りの文字盤が700万円台といずれも高騰しています。

    「ヨットマスター 226659」の特徴と相場

    ヨットマスター226659は2019年に製造されたホワイトゴールド製のモデルです。ヨットマスターとしては初の42mmサイズで、2019年にブラック文字盤、2022年にファルコンズアイ文字盤が発売されています。

    このモデルではブラックセラミックが用いられており、世界中で話題になったことから品薄状態が続いています。定価はブラック文字盤が3,286,800円、ファルコンズアイ文字盤が3,578,300円です。相場はブラック文字盤が470万円前後で推移しており、ファルコンズアイ文字盤はまだ市場に出回っていないためわかりません。

    投資対象としてのヨットマスターの魅力

    実用以外に投資としても活用できると、さらに購入価値を高められます。ここから、ヨットマスターの投資対象としての魅力についてご紹介します。

    ヨットマスターはロレックスの中でも投資に向いている

    ヨットマスターはロレックスの中でも投資に向いているモデルと言えます。ロレックスの中で人気の高いデイトナは、人気モデルではかなりの高額で取引されていますが、スポーツモデルの多くも価格上昇しています。

    また価格が高騰しにくい「デイトジャスト」や「オイスターパーペチュアル」などの低価格で購入できたモデルも高騰しており、投資対象とするには条件が揃っています。

    ロレックスは全体的に価値が下がりにくく、ヨットマスターも同様に投資対象としても楽しめるモデルです。

    他のスポーツモデルと比較すると価格は上がりにくい

    ヨットマスターは他のスポーツモデルと比べると価格は上がりにくい特徴があります。人気が高いデイトナは数百万~数千万といった高値で取引されるケースはある一方で、ヨットマスターは価格が上がっているものの、そこまでの値上がりは見られていません。

    現在ヨットマスター116622から「126622」へバージョンアップしており、116622は廃盤になっています。116622の価格はこれから下がるとも見られていますが、廃盤となった特徴的なモデルは入手しづらい状況から、価格高騰が起きる可能性もあります。

    投資対象とするのであれば、シンプルさも光るヨットマスター116622のブルーやダークロジウムは相場も低めでおすすめです。

    まとめ

    ヨットマスターは、スポーツモデルとして実用性が高く人気のモデルです。実際に購入して着用するのもよし、投資対象として購入するのもよしと、目的に合わせて購入しやすいのがメリット。ステンレススチールを素材としたモデルであれば安く購入できるため、ロレックスを初めて買う方はまずステンレススチール製モデルの購入がおすすめです。

    ぜひ今回の内容を参考に、ヨットマスターの購入を検討してみてください。
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